山口市で空き家を手放したいときの相談先|窓口・空き家バンク・解体補助金【山口県】
こんなお悩み、ありませんか。
- 山口市にある親の家が空き家のまま。手放したいけれど、市役所のどこに電話すればいいか分からない
- 空き家バンクに出せば誰かが買ってくれるのか、うちの地域でも使えるのかが知りたい
- 解体の補助金を使って壊してから手放すべきか、迷っている
一つでも当てはまるなら、この記事はあなたのために書きました。
読み終わるころには、次の3つが分かります。
- 山口市で空き家を相談するとき、何をどの窓口に聞けばいいか
- 山口市の空き家バンクと解体の補助金が、どんな家に使えて、いつ申し込むものか
- 壊さずに、家ごと手放すという道があること
難しい言葉は使いません。
ゆっくり読んでみてください。

はじめまして。株式会社Glennの、しらかわだいき です。
山口県で、空き家や古くなったアパートを買い取って、壊さずに直して、次に住む人へ貸しています。
僕の祖母の家は山口県東部の山の方にあり、今も空き家のまま2年ほどになります。
いろんな思いがあり、家の中の物の処分もあって、まだ動けていません。
だから、空き家を手放したいのに一歩目が踏み出せない方の気持ちは、本当に分かります。
この記事では、山口市で空き家を手放したいときに、どこへ何を聞けばいいのかを、山口市と山口県の公式ページだけを使って整理しました。
この記事でわかること
- 山口市の空き家の相談先は、聞きたいことによって窓口が分かれていること
- 山口市の空き家バンクは、仁保・秋穂二島・秋穂・徳地・阿東の5つの地域の家が対象であること
- 山口市の解体の補助金は、令和8年度の申し込みが5月で終わっていること
- 手放す前に覚えておきたい期限と、固定資産税が上がる本当のきっかけ
- 僕たちが引き取れる家と、引き取れない家
結論:山口市の空き家の相談先は、聞きたいことで分かれます

先に答えを書きます。
山口市では、空き家の相談、空き家バンク、固定資産税の担当が、それぞれ別の課になっています。
| 聞きたいこと | 窓口 | 電話 |
|---|---|---|
| 空き家の管理・危ない空き家・解体の補助金 | 山口市 生活安全課 空家対策室(市役所本庁舎2階) | 083-934-2915 |
| 空き家バンク・バンクの家の改修補助金 | 山口市 農山村づくり推進課(市役所本庁舎3階) | 083-934-4646 |
| 土地の固定資産税 | 山口市 資産税課 土地担当(市役所本庁舎2階) | 083-934-2737 |
| 家屋の固定資産税 | 山口市 資産税課 家屋担当(市役所本庁舎2階) | 083-934-2736 |
| 山口県の空き家の相談(県の窓口) | 山口県 土木建築部住宅課 民間住宅支援班 | 083-933-3883 |
出典:空き家等の適切な管理について|山口市/資産税課|山口市/空き家相談窓口のご案内|山口県
市役所の住所は、山口市亀山町2番1号です。
どこに聞けばいいか分からないときは、まず生活安全課 空家対策室へ電話して、「空き家を手放したい」と伝えてみてください。
売ることを相談したい場合、山口県は、県内8つの支部で相談を受けている山口県宅地建物取引業協会(事前の予約が必要)と、定期的に無料の相談会を開いている全日本不動産協会山口県本部(予約は開催の1週間前まで)を案内しています。
なお、市が指定して空き家の相談などを手伝ってもらう民間の法人(空家等管理活用支援法人)を、山口市は今のところ指定していません。
本市では、支援法人の活用に関する本市の方針が定められるまでの間、支援法人の指定は行わないこととします。
山口市の空き家は17,910戸あります
令和5年の国の調査で、山口市の空き家の割合は山口県の平均を下回っています。
それでも、貸すためや売るための家などを除いた「使われていない空き家」だけで7,480戸あります。
出典:令和5年住宅・土地統計調査の主な結果(県内市別)|山口県
山口市の空き家バンクは、5つの地域の家だけが対象です

山口市の空き家バンク(正式な名前は「山口市空き家・空き地バンク制度」)は、市内のどこの家でも登録できる制度ではありません。
対象は、仁保・秋穂二島・秋穂・徳地・阿東の5つの地域です。
市はこの制度を、不動産会社の手が届きにくい地域で、ふつうの不動産の取引を補うものとして運用しています。
山口市空き家・空き地バンク制度は、現在、少子高齢化・人口減少の進展が著しく、不動産事業者の手が及びにくい仁保・秋穂二島・秋穂・徳地・阿東の5つの地域を対象に、民間不動産取引や情報受発信を補うものとして運用しており、本市への移住・定住を希望される方に対し、空き家・空き地の情報を提供しています。
買う人は「住むため」の人が中心です
市の決まり(設置要綱)では、この制度は「農山村エリアへの定住等を目的として空き家等の利用を希望する者」に家を紹介する制度とされています。
ここでいう「定住」は、市内に長く暮らし、山口市に住民票があることを指します。
家を登録できる持ち主は、個人に限られています。
市が行うのは情報の紹介までで、売り買いや貸し借りの話し合いと契約には、市は関わりません。
バンクの家を買った人・借りた人が使える改修の補助金
バンクを通して家を買ったり借りたりした人には、「山口市空き家バンク改修事業補助金」があります。
| どんな世帯が、何を直すか | 補助の割合 | 上限 |
|---|---|---|
| 45歳未満の世帯、または15歳未満の子がいる世帯が、住む家を直す | 3分の2 | 60万円 |
| それ以外の世帯が、住む家を直す | 2分の1 | 30万円 |
| 上の世帯が、農業や漁業などの仕事に必要な、住まい以外の建物を直す | 2分の1 | 15万円 |
直したあと5年以上、「住む」か「入居する人に貸す」見込みがあることが条件です。
工事は市内の業者が行う10万円以上のもので、売買か賃貸の契約から6か月以内、しかも工事を始める前に申し込む決まりです。
買う人が使える補助金があることは、5つの地域の家を手放すときの話の材料になります。
家をバンクに登録する手続きは、農山村づくり推進課(083-934-4646)へお尋ねください。
山口市の解体の補助金は、令和8年度の申し込みがもう終わっています

「壊してから手放そう」と考えているなら、まず補助金の時期を確かめてください。
令和8年度の「山口市老朽危険空家等除却促進事業補助金」は、申し込みの期間が令和8年5月7日から5月29日まででした。
(工事費などのうち)
周りへの影響の点数
対象になる家の条件は、次のとおりです。
- ここ1年ほど、住む人も使う人もいない家
- 建物の広さの半分以上が、住まいとして使われていた家
- 主なつくりが、木造か軽量鉄骨造の家
- 市が調べる「家の傷み・危なさ」の点数が100点以上で、しかも「周りへの影響」の点数も100点以上の家
出典:令和8年度山口市老朽危険空家等除却促進事業補助金のご案内|山口市
点数が届かない家は、この補助金の対象になりません。
対象になっても、補助は工事費などの3分の1までで、残りは持ち主の負担です。
次の年度に募集があるかどうかと、その時期は、生活安全課 空家対策室(083-934-2915)へお尋ねください。
山口県内のほかの市町の解体の補助金は、山口県の解体補助金の記事にまとめています。
壊すか、売るか、貸すか、引き取ってもらうかで迷っている方は、空き家をどうするか迷ったときの全体ページから読んでみてください。
山口市の空き家を手放す前に、覚えておきたい期限と税金の話
手放すと決めたら、名義と期限を先に確かめてください。
名義の変え方は相続登記の記事に、3,000万円の特例の条件は3,000万円控除の記事にまとめています。
「土地を国に引き取ってもらう制度」は、家が建ったままでは使えません
相続した土地を国に引き取ってもらう「相続土地国庫帰属制度」は、令和5年4月27日に始まりました。
ただし、建物が建っている土地は、申し込むこと自体ができません。
建物は、一般に管理コストが土地以上に高額であること、また、老朽化すると、管理に要する費用や労力が更に増加するだけでなく、最終的には建替えや取壊しが必要になるため、承認申請を行うことができません。
出典:相続土地国庫帰属制度において引き取ることができない土地の要件|法務省
固定資産税が上がるきっかけは「勧告」です
山口市のページには、勧告を受けた管理不全空家等は、固定資産税の住宅用の特例(6分の1などに減らす仕組み)が外れると書かれています。
「勧告」とは、市が指導をしても家の状態がよくならないときに出す、正式な「直してください」というお知らせのことです。
つまり、空き家になっただけで、すぐに税金が上がるわけではありません。
出典:空家等対策の推進に関する特別措置法|e-Gov法令検索
どのくらい上がるのかは、固定資産税の記事に条文と一緒にまとめました。
ご自分の土地の税額は、山口市 資産税課の土地担当(083-934-2737)へお尋ねください。
山口市の空き家、僕たちが引き取れる家・引き取れない家
山口市の家も山口県内なので、ご相談をお受けしていて、引き取れるかどうかは家を見せていただいてから判断します。
引き取るときは売買契約を結び、不動産会社に間に入ってもらい、名義の変更は司法書士にお願いして、あとでトラブルにならない形で進めています。
僕たち自身が買い取って、自分たちで直して、貸します。
転売はしません。だから、引き取れる家には条件があります。
| 家の状態 | 理由 | |
|---|---|---|
| ○ | 山口県内の戸建て・小さなアパート | 自分たちで見に行けて、直して、管理できる範囲だからです |
| ○ | 家の中に荷物が残ったままの家 | 片付けは僕たちがやります。仏壇や思い出の品は、先にご相談します |
| ○ | 古い家・傷んでいる家 | 直す前提で見ます。柱と屋根が残っていれば、可能性があります |
| ○ | 遠方にお住まいで、家を見に来られない方 | 写真とお電話で進められます。ご来県は必要ありません |
| ○ | 不動産会社に「売れません」と言われた家 | 貸す前提なら、値段の付け方が変わります |
| × | 柱が折れている・大きく傾いている家 | 直す費用が家賃で回収できません。壊すしかない家は、正直にそうお伝えします |
| × | 車が入れない・道に接していない家で、大きな工事が要るもの | 工事の車が入れないと直せません。小さな工事で済むかは見てから判断します |
| × | 土地が他の人のもので、建物だけが自分のもの、という家 | 地主さんとの話し合いが要るため、今はお受けしていません |
| × | 山口県外の家 | 見に行けない家は、責任を持てません |
「買い取り」という言葉を使いましたが、高く買うことはできません。
僕たちが出せるのは、解体費も片付け費も出さずに済むという形です。
それでも「持ち続けるよりいい」と思っていただけたときだけ、進めます。
ご自分の家が引き取れる家かどうか、分からなくて当たり前です。
LINEで、家の写真を1枚送っていただくだけで大丈夫です。
見に行けそうかどうか、僕が正直にお返事します。無理に決めていただくことはしません。
僕が、空き家を壊さずに直して貸している理由

僕のところにも、何件もご相談にいらっしゃいましたが、お断りした家もあります。
家の半分が植物に飲み込まれそうになっていて、かなり山の方にあり、借りて住む人が見込めない家でした。
泣く泣く、お断りしました。
それでも、基本は積極的に取り組みたいと思っています。
空き家は、空き家のままだと朽ちていくだけだからです。
草は伸びて手入れは年々大変になり、税金は毎年かかり、雨漏りや動物が住み着けば、直すお金や追い出すお金もかかります。
僕自身、祖母の家をいずれ譲り受けて、貸すか宿にしたいと考えています。
そうすれば次の思い出が作れて、思い出の場所が廃れていかないからです。
家を壊さずに直して次の人に住んでもらうことを、僕は「思い出のバトン」と呼んでいます。
重い思いがあるのは、当たり前です。
それでも、空き家の期間は1日でも短い方が、家にとっても、あなたにとっても、次にその家を受け継ぐ人にとっても、いちばん幸せだと僕は考えています。
写真を1枚送るだけの相談
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ご相談について
その空き家、壊す前に一度だけ、写真を見せてもらえませんか。
僕はもともと、山口県で中学校の体育の先生をしていました。誠実に対応することは、そのころから心がけています。
LINEで、家の写真を送っていただくだけで大丈夫です。お名前・ご住所・お電話番号は、最初は要りません。
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1〜3枚と、市や町の名前を送る
(スマホでパパッとでOK)
正直にお返事します
- 僕たち自身が引き取り、自分たちで直して使います。転売が目的ではありません。
- 家の中の荷物は、そのままで大丈夫です。片付けは僕たちがやります。
- 引き取れないときは、その理由も正直にお伝えします。
- 無理に決めていただくことはしません。「写真を見せるだけ」でも大丈夫です。
相談は無料です。送っていただいた写真やご相談の内容を、ご本人の許可なく公開することはありません。
山口県内であれば対応します。岩国市・柳井市・周南市のあたりは、すぐに見に行けます。
空き家をどうするか迷ったときの全体ページ(壊す・貸す・手放すの選び方) / 空き家の相談室(記事一覧)
この記事の参考資料
- 空き家等の適切な管理について|山口市
- 資産税課|山口市
- 山口市空家等管理活用支援法人の指定について|山口市
- 山口市空き家・空き地バンク制度|山口市
- 山口市空き家・空き地バンク設置要綱|山口市
- 山口市空き家バンク改修事業補助金交付要綱|山口市
- 令和8年度山口市老朽危険空家等除却促進事業補助金のご案内|山口市
- 空き家相談窓口のご案内|山口県
- 令和5年住宅・土地統計調査の主な結果(県内市別)|山口県
- 相続登記の申請義務化について|法務省
- No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例|国税庁
- 相続土地国庫帰属制度において引き取ることができない土地の要件|法務省
- 空家等対策の推進に関する特別措置法|e-Gov法令検索
しらかわ だいき株式会社Glenn 代表/山口県で空き家と古いアパートを買い取り、壊さずに直して貸しています2026年9月の時点で15戸を持ち、14戸に入居していただいています。古い戸建てを3軒、自分たちで直して貸してきました。
妻と息子と、山口県で暮らしています。家賃で家族を養っているので、引き取れる家と引き取れない家を、正直にお伝えします。
